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7月
25

家のパソコンを買い換えるときに毎回悩むのが、Microsoft Office(以下、MSOffice)を付けるかどうか。

もちろん会社では使うことが大前提とも言えるので悩むまでもないのですが、家で個人用として使うのに必要かと言われれば、ちょっと考えてしまいます。とはいえ、ワープロソフトや表計算ソフトはあればあったで便利だからと使ったりもしてるので、今更不要とも言い切れないという現実。

……でも、そもそもワープロと表計算が必要なだけなら、MSOfficeにこだわらなくても同等の製品でも事足りるんじゃない?と思い立ち、試してみることにしました。

 

まず、いわゆるオフィススイートと呼ばれる製品は、現在では主に以下のものが挙げられるかと思います。

・Microsoft Office

言わずと知れたオフィススイートのスタンダード。個人用としては大体Personal(Word、Excel、Outlookで構成)がプリインストールされたPCを購入して使っていることが多いかと思われます。選択肢としては最も無難であるが、最も安価なPersonalでもそれなりの価格になるのが唯一にして最大の難。

・Kingsoft Office

キングソフト社のオフィススイート。MSOfficeに近いユーザーインターフェースと高い互換性を売りとしていながら、MSOfficeよりもかなり安価に購入できるのが最大のポイントです。ソフトの性能よりもむしろ会社が中国由来という所で敬遠されている面もあるようです。

・Apache OpenOffice

Webサーバーソフトで知られるApacheソフトウェア財団が開発・提供し、フリーで使用できるオフィススイート。元々はサン・マイクロシステムズ社が中心となって立ち上げたOpenOffice.orgプロジェクトが基で、オラクル社による同社の買収後に財団へ譲渡されたものです。MSOfficeのファイルを開く機能は早い段階からあり、バージョンを重ねるごとに互換性は強化しているものの、操作性の面ではそれなりに別物という感じです。

・LibreOffice

The Document Foundationという団体が開発・提供するフリーのオフィススイート。実は前述のOpenOffice.orgプロジェクトの開発者が中心となって立ち上げた団体で、オラクル社の買収後にプロジェクトの受け皿となるべく設立したものの実現せず、別のソフトとして開発を続けるようになったという経緯があります。そのため基が同じであるApache OpenOfficeとは似ている部分もありますが、枝分かれしてから大分経つため独自の進化を続けています。

 

なお、今回は考えていなかったのですが、クラウドサービスとして利用できる「Googleドキュメント」も選択肢に加えていいかもしれません。常時接続の時代ならではですね。

 

で、今回選んだのはApache OpenOfficeです。特にこだわりはなかったのですが、IPA(情報処理推進機構)が提供する「MyJVN」で最新バージョンかどうかチェック可能なため選んでみました。

(※あくまでチェック可能なだけで、IPAが推奨しているという訳ではありません。そもそもチェック対象のソフトウェアの選択基準が今一つ分からない……)

実際に使い勝手を試したかったのは表計算ソフトなので、以下では実際に気になった違いを挙げていきます。なお、Excelに該当する表計算ソフトは「OpenOffice Calc」です。

 

1.シート名の変更でダイアログが表示される。

20160725-1

シート名がタブ形式で表示されるのは同じですが、シート名を変更しようとしても直接は変更できず、必ずこのようなダイアログで変更する必要があります。まぁこれくらいは許容範囲ですね。

 

2.Deleteキーで一発で削除ができない。

20160725-2

ダイアログでもう一つ。ExcelではDeleteキーを押せばセルの内容が削除されたのですが、Calcではダイアログが表示されてどのような削除をしたいか確認されます。

セルが持っているデータはただの文字列ばかりではなく数式が入っていることもありますし、フォントや罫線などの書式情報も含んでいます。それらも一緒に削除するべき場合もあるのでダイアログに意味はあるのですが……ただ消したい時に毎回出るのはさすがに面倒に感じてしまいました。

解決方法を調べたところ、「BackSpaceキーで消す」「Shift+Deleteキーで消す」「キーの割り当てを変更する」などいろいろ方法はあるので一発削除自体は可能です。あとは操作の慣れの問題かも。

 

3.「切り取ったセルの挿入」ができない。

20160725-3

「切り取り」→「切り取ったセルの挿入」という流れは、セルの入れ替え操作としてExcelでよく使います。これがCalcの右クリックメニューにはありません。できないとなると非常に辛い……。

という訳でこれも解決方法を調べてみました。結論としては「セル範囲を選択して、Altキーを押しながら入れ替えたい先へドラッグ」で対応できました。Excelのように段階を踏まずに入れ替えができるのは楽ですが、マウス操作だけでできないのも良し悪し……これも慣れ次第でしょうね。

 

……気になったのはこんな所でした。もっとあれこれ試せばいろいろ違いは出てくるでしょうが、家ではそこまで使い込まないのでこれくらいで。あとはワープロソフトの「OpenOffice Writer」も入れたのですが今のところ使用してなかったので割愛しました。

という訳で、現段階での個人的な結論は以下のようになりました。

 

・企業・商用としてはまだまだMSOfficeが必須。

・個人用でも、他の人とファイルのやり取りをする可能性があるならMSOfficeの方が無難。全員共通で他のソフトにする、という極端な話ならありかも。

・個人用でかつファイルも自分用でしか使わない、ならMSOfficeにこだわらず好きなソフトを選ぶのも可。そのかわり、操作性の差異については自分で調べて、慣れる必要があると思います。

 

(ちなみに、会社でMSOfficeを使っていて、自宅でも仕事しなきゃいけないというならMSOfficeにすべきですが、そもそもその状況が情報セキュリティ的によろしくないのでお勧めはできかねます……。)

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