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5月
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キーワード:RPA Robotic Process Automation

ロボティック・プロセス・オートメーション(Robotic Process Automation, RPA)とは、
認知技術(ルールエンジン・機械学習・人工知能等)を活用した、
主にホワイトカラー業務の効率化・自動化の取組みである。
人間の補完として業務を遂行できることから、
仮想知的労働者(Digital Labor)とも言われている。

―出典 Wikipedia―
https://ja.wikipedia.org/wiki/ロボティック・プロセス・オートメーション

唐突ですが、私が現在担当している営業部内の見積書作成業務をもとに、
RPAの使いどころを考えてみました。
基本的な業務の流れは次の通りです。

◆見積書の要請があると
いつ? 平日当社稼働日の日中営業時間内(メールは随時来る)
誰が? フロントの営業部員から問合せが来る
どこで? 事務所の自席で承る
何を? 見積書が欲しい(紙、データ)
どうやって? メール(PDF)、見積書原本直接引き渡し
なぜ? 価格、納期、その他取引条件が知りたいので

◆見積書作成の流れ
問い・○○が欲しい、△△の価格が知りたい、注文後の納期を知りたい

1 見積書要請を受けた時点で、指定の型番を目で確認する

2-A 型番情報があれば、ECサイトで型番を入力して、製品を検索、特定する
・目で確認して、要件との適・不適を判断する
・適合する製品の情報を、見積書システムに入力する

2-B 型番情報が無ければ、仕様・要件から製品を抽出する
・目で確認して、要件との適・不適を判断する
・適合する製品の情報を、見積書システムに入力する

2-B 仕様・要件からECサイトやWebで採用候補を抽出する
・目で確認して、要件との適・不適を判断する
・見積書システムに必要事項を入力する

3 得意先個別、営業担当者個別の見積書様式に合わせて体裁を整える
・名称、取引条件、記載ルールとの適・不適を判断する

4 見積書原紙を印刷し、フロントの営業担当者に内容を説明する
・取引に際しての注記事項(送料、配送条件、数量による単価変動など)を
フロント営業に説明する

5 フロント営業の判断で条件に不適、不足がある場合は、
前工程に戻って、見積書の作成をやり直す

改めて自身の業務を簡単に棚卸してみましたが、
このうち、製品情報の検索や抽出、情報の転記といった「作業」は、
システム間を連携させることで、自動化を図れると思います。
一方で、判断を要する箇所、イレギュラーな要素の確認と説明、といった部分は、
現時点では自動化しづらい箇所と見受けました。
実際、上記の工程の大部分が、(まだ属人的な個所はありつつも)個別ケースでの
確認や調整、情報伝達の作業を要します。

実は私自身、半分RPA万能神話に毒されていた感があったのですが、
業務自体のイレギュラーを平準化する作業を経ないと、RPA導入による
省力化、効率化への道は険しい、と感じた次第です。

ただし、
今回は全体業務の一部分を切り取って考えてみましたが、これに留まらず、
属人的かつイレギュラーな業務の実態の棚卸と仕分け、
代替策や別工程への切り替えの検討と相談、
そこから費用対効果を含めてRPAの導入効果の検証を行う、
というステップを実施すること自体に対して捻出する「コスト」も考慮しないと、
RPAツールの活用も難しいのではないか、と感じたのも事実です。

人は、無限には走れないのですから。

P.N:CPAP利用者