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1月
25

弊社の今年のお正月休みは日数が多かったこともあり(12/31~1/5)、読書に取り組んでみました。

何冊か読了したのですが、今日はそのうちの一冊をご紹介します。

 

ロングテール 「売れない商品」を宝の山に変える新戦略(ハヤカワノンフィクション文庫)
クリス・アンダーソン 著
篠森ゆりこ 訳

 

数年前に購入し、少しだけ読んで「積ん読」状態にしていたものです。。。笑
今回はしっかり読了できました。
原語版は2006年に刊行されており、ベストセラーになりました。14年前の著作ではありますが、読んでみると今なお色あせない古典的名作という印象があります。

 

書名の「ロングテール」とは、以下のような概念です。

 

1.何らかのコンテンツ(例えば、書籍)を、縦軸に販売数、横軸に販売順位を取ってグラフ化する
2.グラフは、始点付近では大きな数字を記録するが、少し順位が下ったところで大きく販売数が下がる
3.順位を下っていくと、販売数の少ない商品がずっと長く続く
4.さらに順位を下っていくと、ぐっと販売数の少ない商品群になるが、販売数はゼロにはならず、さらに長く商品がつづいていく

 

1の部分がいわゆる「ヒット商品」、2~4の部分がいわゆる「ニッチ商品」です。ニッチ商品が販売数グラフ上で延々と続いていくことを、長いしっぽ=ロングテールと呼ぶわけです。

旧来の考え方では、「ヒット商品をいかに生み出し、売るか」ということに注力されていたわけですが、IT化によって製造・流通・情報の発信手段がコモディティ化する(インターネット・パソコンの普及・低コスト化、コンテンツのデジタル化)ことにより、消費者と供給者の境界があいまいになり、数多くのニッチ商品が生み出され、消費される状況が生まれています。
ニッチ商品は、販売数こそ少ないですが、数が膨大であり、すべてを合わせるとヒット商品にも比肩しうる市場になる可能性があるのです。

 

近年話題になったキーワードにも、ニッチ市場といえるものがいくつかあります。
・「3Dプリンタ」・・・製造手段のコモディティ化⇒ニッチな製造市場
・「民泊」・・・ホテルではなく、個人宅の宿泊サービス⇒ニッチな宿泊市場
・「Uber Eats(フードデリバリーサービス。配達員はサイトに登録した一般の人)」「CREW(配車マッチングアプリ。車で出かける人と、相乗りしたい人をマッチングする)」・・・ニッチな配送市場。ただし白タク行為は違法ですよ。

 

「あっ、今の世の中って、こういう傾向があるのか」という、気づきを得ることができる一冊でした。

 

by. ネズミ年なだけに・・・