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2月
15

今年の節分は2月2日でした。
節分は例年、2月3日でしたが2月2日になるのは124年ぶりだそうです。
ニュースの解説によると、うるう年の影響で400の倍数の前後の世紀は日付がずれやすいとのことです。

ある年がうるう年かどうかは以下のルール(※1~3)で決まっています。
※1. 4の倍数の年はうるう年である
※2. ただし100の倍数の年はうるう年ではない
※3. ただし400の倍数の年はうるう年である

うるう年をプログラムで判別する場合、
プログラミング言語自体に関数があればそれを使いますが、
関数が無い場合は自前で作成することになります。
判定処理は上の説明とは逆の順で以下のように実装するのが楽です。
1. 400の倍数の年はうるう年である
2. そうでない場合、100の倍数の年はうるう年ではない
3. そうでない場合、4の倍数の年はうるう年である
4. そうでない場合、うるう年ではない

最初に説明したルールの「※1. 4の倍数の年はうるう年である」は、
続く※2.と※3.が無いと誤りになってしまいます。
この順でプログラムを実装する場合、条件の組み合わせが必要になったり
変数を追う必要が出てきたりするため複雑さが増します。
しかし人に説明する場合は、この順の方が理解しやすくなります。
間違いの無いよう説明しようとすると細かい点まで説明したくなりますが、
部分的に嘘になっても単純化して断言した方が相手に伝わります。

 

話は変わりますが、新型コロナワクチンの準備が日本でも進んでいます。
テレビでワクチンの安全性について発言していた医師は、
ワクチン接種が始まり副作用による被害が出た場合に、

ワクチンが過剰に不安がられることを懸念していました。
安全性の話は仮設検定というものがわかりにくい上、

未知の部分があり確率すらわからない場合もあります。
そのような状況で危険だと断言されると飛びついてしまいがちです。

別の医師はワクチンの安全性について、「副作用の確率は10万分の1程度であり、
恵方巻きを食べて窒息する確率よりずっと低い」というような発言をしていました。
身近なものとの比較で感覚的に捉えやすい説明です。

しかしこの発言も良く考えて見ると、恵方巻きによる事故件数の統計があるのかとか、
1億2千万人の10万分の1なら1200人でそれは少ないと言えるのかといった疑問が出てきます。
ここで私がワクチンは安全だという話を紹介したことが、
結果的に有害な情報を広めたことになる可能性もゼロではありません。

物事を単純化して断言することがが良いか悪いかというは、
結局はそれにものごとが良くなるかどうかで判断するしかないのかもしれません。

 

節分の日付がずれる理由ですが、ニュースの解説では詳しく説明していませんでした。
調べたところ、ずれる理由を説明しているWebサイトがありました。
二十四節気の変動とうるう年の役割とは – 国立天文台暦計算室

Webサイトの上の方にある図は春分の説明ですが、節分や夏至もほぼ同様の説明になります。
地球の公転周期は365.2422日であるため、春分を通過する日付は
うるう年が無いと4年で0.9688日遅れます。
うるう年の2月29日以降の日付は図の赤い矢印の量だけ押し出されて4年前と大体同じ状態に戻ります。
戻す量は0.9688日で十分なのに1日単位でしか戻せないため余分に戻しすぎています。
このとき春分の基準位置を越えることがあり、その場合に春分の日付は前日に変わります。
下の方に立春(節分の翌日)の日付のグラフがあり、
1900年から2100年の間は立春が2月5日や2月3日になる回数が多いことがわかります。

さらに付け加えると、前の年の春分から今年の春分までの間隔は一定ではなく、
15分程度ずれるそうです。
金星や木星の引力、月との位置関係、地軸の章動などの影響のため変化し複雑になり、
春分の日付は単純には計算できないようです。

HM