「消防操法」というものをご存知でしょうか?
消防団員が数人でチームを組み、消防器具の正しい使用方法や正確さ速度を競う競技です。
私が所属している秋田市消防団では消防操法に「小型ポンプ操法」と「ポンプ車操法」の2種目があり、市内各地区の分団から選出された代表が出場しています。各種目の内容についてはこの場で説明するには長くなるため、YouTubeなどの動画サイトで検索下されば分り易いかと思います。
私は今年「小型ポンプ操法」の選手として出場し、26分団中7位に入ることが出来ました。数年前に出場した際は準優勝でしたので悔しい気持ちもございますが、少ない訓練時間で得られた十分な成果でした。
世間では「消防操法」を廃止して欲しいという意見もあります。国会で取り上げられ、廃止すべきと質問している議員もいらっしゃいました。
廃止するべきという方からは、
・訓練で得られることが火災現場で役に立たない。
・強制的に出場させられ休暇が削られる。
という意見を聞きます。
私は「消防操法」は続けていきたいと思っています。訓練で得られることは基本的なことなので直接役に立ち難いですが、訓練を通して自然に体が動くようになるため、危険回避や適切な用具取扱いという点では重要です。
また、消防団はいろいろな職業の方がいらっしゃいます。職業が違えば考え方も違う様々な人達と一緒に訓練をすることで自分の思考が広がります。特に私は仕事で体を動かすことが無いため、普段から体を動かしている建設系の方の意見は大変重要でした。「考える前にまず動け」と何度も指導されたものです。
強制的にやらされていると後ろ向きで取り組めば何も得られませんが、前向きに訓練をすることでスキルや気づきを得ることが出来ました。
操法大会の出場者は毎年変わるため、私はしばらく出場しませんが、今年の経験を来年以降出場する団員へ伝えていきたいと思います。
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