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2023年9月15日
社員日記

まほろば唐松 中世の館「能楽殿」

 先日、大仙市協和にある能楽堂で開催された「能・狂言」を鑑賞する機会がありました。国連ユネスコの無形文化遺産に登録されていることぐらいしか予備知識がなく、私にとってはまさに異次元の体験でした。ただ、父が昔から「謡曲」を嗜んでおり、発表会には何度か行ったことはありましたが、能面を附けたプロの公演は初めてであり、能楽堂に足を踏み入れるのは相当億劫でした。

 派手な動きも無く、正直言っているセリフの意味もよく分からず、野外で演じられマイクもスピーカーも無く、これが650年以上もの間延々と廃れること無く演じ続けられていることの魅力は、一体どこにあるだろうと自問してみました。残念ながら、昨今の芸能文化に陶酔している私にとって答えは出ませんでした。

 にわか知識によると、舞台は歌舞伎などと異なり必要な物をすべてそぎ落としてきわめてシンプルな構成になっていること、演じている三間四方(5.4m×5.4m)が宇宙であり、三歩も歩くと数百㎞も移動し、くるりと円を描いて歩くと、中国(唐)から日本に来たり、また月の世界とも行き来する、きわめて奔放な「タイムマシン」さながらです。極めつきは、「能面」を附けている人は原則として、現世の人で無くいわゆる「幽霊」で、この世に残した怨念や、時として地獄の有様を語り、あるいはさらわれた我が子を探してさまよう「狂女」になるなど、その当時の出来事や空想の世界を題材にして構成されているとのことです。

昔から、表情の無い人を「能面のようだ」というそうですが、「能面は見る角度あるいは仕草によって悲しくも凛々しくもなる」との事だそうです。

 私の結論としては、「観る人がいかにその演目の中に入り込み、演じられている場面を想像構築できるか」ではないか、というところに到達しました。

 薪能といって、かがり火の中で演ずるスタイルもあるとのことですが、涼みながら鑑賞すればさらに幽玄の世界に入れるのではと感じた2時間でした。

2023年9月5日
社員日記
穴はなんのため?
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2023年9月25日
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ゴリラ公園
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