最近、書店等で「言語化」をテーマにした書籍をよく見かけます。
ニュースでも取り上げられていましたが、昔のように「背中を見て覚えろ」「自分で考えろ」という時代から、今は「誰もがわかる言葉にして具体的に伝える時代」へと変化しているのを感じます。
また、これは人との対話に限った話ではありません。
最近普及している生成AIに指示を出す際も、「いい感じにまとめて」のような曖昧な言葉より、「〜の形式で、〇文字以内で」と具体的な指示を言語化する方が、格段に精度や効率が上がります。
この「具体的に言語化する」ことの大切さに触れるたび、私は学生時代の地理の授業を思い出します。
地図を見ながら「この上の地域は…」と話した際、先生からこう教わりました。
「『上』や『下』という表現ではなく、『北』や『南』と言いなさい」
「上・下」は見る人の視点や解釈で変わる曖昧な言葉ですが、「北・南」という方角は誰が見てもブレない明確な事実です。
「感覚で察してもらう」のではなく、誰もが同じように理解できる確かな言葉(=北・南)に置き換えて表現すること。それこそが、人やAIと共にスムーズに歩んでいくための言語化の原点なのかもしれません。
相手に正しく届く言葉選びを、私自身も日々意識してまいりたいと思います。