日頃、自宅近隣でのウォーキングを通じて体調管理や
基礎体力の低下予防に努めておりますが、
日没後、殊更深夜帯の行動が多く、結果、掲載の画像のように、
手持ちのスマートフォンで夜の市中の写真を撮ることが多い今日この頃です。
本記事に掲載したこの画像は、そのさなかでの近隣の公園の桜の木です。
丁度、満開の時期の画像と、その1週間後に葉桜と化した状態と
2回撮影を行ったのですが、背景に当たる地域に、深夜帯でも作業を
行っておられる作業場があるため、バックライトが当たる効果を受けて、
非常に幻想的な出来になりました。
もちろん、当方が意図したものではありません。
結果的に、手持ちのスマートフォンのカメラ性能と、自動の画像補正機能が
働いたことによる、偶然の産物です。
私が裸眼で見た風景とは明らかに異なるのですが、これもカメラのレンズを
通して切り取られた真実ではあります。
何を言いたいか、
VRやAR、最近ではメタバースやデジタルツインの話題が出るに連れ感じるのは、
現実と仮想現実の垣根がどんどん低くなってきている、ということ。
それに伴い、何が当人にとって真実なのか、それを選択できる幅が
どんどん広がっている、ということにも繋がるでしょう。
技術が進歩し、ヒトの五感で受ける刺激と脳内の思考が、
いわゆる電気信号によってすべて代替えが利いてしまう、
そんな世の中になる予感を背中に感じる、まさに映画「マトリックス」の世界。
…いまこのコラムを執筆している私自身は、
果たして私自身が認識する「人間」であるのか。
あるいは画面越しにこれをご覧になっているあなたは、
果たしてあたな自身が認識する「人間」なのか。
幼少期に読んだ本に出てきた「ゴセシケ」を想起させる出来事でした。
注)本のタイトルは失念したが、おそらくはこちらリンク先での
紹介記事がこの本の情報に該当するかと
・紹介URL
【<エスエフ>世界の名作 SFこども図書館(岩崎書店)
第25巻 合成怪物(旧題:合成脳のはんらん)
The Cybernetic Brains by Raymond F. Jones,1950】
http://sfclub.sakura.ne.jp/iwasaki25.htm
…とまぁ、「見えるもの」と「見えたもの」の違いから、
こんなことを感じた、肌寒い春の夜でした。
文・東西南北中央全てヨシ!